「にいがたミドル世代のキャリア支援ポータルサイト」では、
就職などに関するお役立ち情報の提供を行っています。
今回は、個別相談(キャリアコンサルティング)を通して、不安を解消し、自己理解を深め、
再就職した事例をご紹介します!
年代 |
30代 |
退職理由 | 出産・子育て |
活動期間 |
3ヶ月 |
前職 | 福祉・介護事業/介護職 |
再就職先 | 福祉・介護事業/介護職 |
1.ひとり親の不安や苦労を誰にも理解してもらえなかった
出産・子育てをきっかけに、長時間労働で休みにくかった前職を退職しました。
2年間、専業主婦をしていましたが、元夫のモラハラやすれ違いが原因で離婚をすることに…。
初めての再就職活動で何から始めたらよいかわからずとても不安でしたし、離婚することについても家族からは反対されました。
友人にも離婚経験者がおらず、不安や苦労を理解してもらえませんでした。
自分の子どもを育てていく責任も強く感じますし、
充実した教育や将来役に立つような習い事も受けさせたい…。
そのためにも、正社員で安定した収入が欲しい。
でも、子どもの送迎があるので多分残業はできない…。
養育費や手当がどれくらいもらえるのかもわからない…。
わからないことが多すぎて、不安も大きくなっていったのだと思います。
2.不安を一通り話したら前向きになれた
インターネットで「新潟県・新潟市ひとり親家庭等就業・自立支援センター」というひとり親家庭に特化した相談支援機関を見つけ、申し込みました。
安定した職に就くために、どんなことをすればよいのかを聞きたいと思い、申し込んだのですが、ひとり親の相談経験が豊富な相談員に、仕事のことだけではなく、離婚するときに辛かったことや、孤独な子育ての不安なども聞いてもらえました。
理解してくれる人がいない…とずっと思っていたため、はじめて不満や不安を吐き出せたことで、とてもすっきりして前向きになれた気がしました。
相談する前までは、残業がなく、子どもの病気等で急に休んでもよい職場を探すことに必死になっていましたが、今から思えば不安が大きくなりすぎてパニックになっていたのだと思います。
まずは思っている不安を吐き出して、整理していくとよいと教えてもらいました。
吐き出した不安を「自分で解決できそうなこと」と「自分ではどうしようもないこと」に分けてみると、解決できそうなことも多かったと気が付きました。
また、1つずつ「なぜ不安なのか」を考えてみると、家事・育児と仕事との両立はやったことがないから不安となっていただけで、タイムスケジュールを考えてみたらできないことはないと思えました。
両立の工夫やコツを聞けたことも心強かったです。
やったことがないから来る「わからない」「知らない」によって、不安が大きくなっていたことを実感しました。
この他にも、これまでのことを振り返って言葉にしてみると、離婚したこと自体には後悔はないことに気付き、これから子どもと二人で楽しく生活していくんだ!という覚悟もできました。
3.自分や会社を「知る」方法を教えてもらえた
不安が整理できたため、あとは自分の強み・価値観や会社・仕事のことを「知る」ために一緒に考えていきましょうと言ってもらい、気持ちが軽くなりました。
相談員の方と一緒に、これまでの仕事や専業主婦、学生時代の経験まで、掘り下げて考えてみました。
これまでの経験で楽しかったこと、嬉しかったことを思い出すと、自分の言動で他の方が喜んでくれると、自分も嬉しいという共通の点があることがわかりました。
前職(介護職)でも、「うまく話せない介護施設利用者の気持ちに寄り添って介護をしたら笑顔になってくれた」などの経験からやりがいを感じていたため、介護職でまた働きたいという気持ちが強くなり、働きやすい会社を探すことにしました。
ただ、前職では長時間労働が当たり前だったので、「介護職=長時間労働・休みにくい」という心配もありました。
しかし、センターの相談員の方から、介護と一口に言っても、様々な職種や職場環境があることを聞き、自分でも働けそうな会社を複数紹介いただきました。
職場見学などにも足を運びながら、自分に合った会社や仕事を1つずつ「知る」ことで、安心して再就職先を見つけることができました。
まとめ
その後、ハローワークの紹介により、通所介護(デイサービス)で平日日中のみ働いています。
利用者の方から「ありがとう」と言われると嬉しい気持ちになり、やりがいを感じることができました。
今は、子どもとの時間も大切にしたいため短時間で働いていますが、柔軟な働き方に対する会社の理解もあるので、徐々に時間も増やして頑張って働きたいと思っています。
今でも、職場での悩みはもちろん、子どもとの関わり方や家事・育児と仕事との両立などで不安を感じることもありますが、不安を整理して「知る」ことを意識し、気持ちを切り替えられるようになりました。
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